
以前紹介した陸前高田市観光物産協会の次は、街の中心部にある「奇跡の一本松ホール」に行きました。
奇跡の一本松ホールも学生時代に設計事務所のアルバイトで模型作りをしました。
外観のえんじ色の部分とその後ろのフライタワーを断面模型で作ったのですが、
約300脚の座席やキャットウォークなど細かいところまで作成したので、完成した時の達成感は格別でした。
景観への配慮として商業施設がある西側は和室や練習室などを設けボリュームを抑えたり、
動線が分かりやすく、中庭が街に開けていたりなど利用者が使いやすそうだと改めて感じました。
今回はコロナの影響で中に入ることが出来なかったので、
コロナが落ち着いたらホール内も見てみたいですね。
沿岸部の現場に行った際に、様々な建築を見てきました。
まず行ったのは、陸前高田市の中心部にある「陸前高田市観光物産協会」です。
設計は新国立競技場を手掛けた隈研吾さんです。
気仙大工の伝統工法である「せがい造り」で複雑な屋根を造っています。
内部はカフェや子育て支援拠点なども入っています。
スロープを上がっていくと屋上に階段状の空間があり、高田松原津波復興祈念公園や海側に視線が向くようになっていました。
先日大きな地震もあり、震災のことを思い返す人も多かったと思います。
屋上から見える米沢商会が震災遺構として残っているのは、とても重要だと感じました。
以前は2階部分に100円ショップなどの看板がありましたが、ガラス張りに変わっていました。
1階の天井はまだ張っていませんでしたが、曲線を描きそうな下地が組まれていました。
設計は畝森・teco設計共同体がしています。
畝森さんは米子高専を卒業しており、同じ元高専生として尊敬する建築家の方です。
先日高専生の建築作品を見に行った際には審査員もやっており、勝手に縁があるのかなぁと思っています。
hoKkoは基本設計の段階から市民の声を聴くために、デザイン会議やワークショップを開き
市民のニーズに沿った計画を行っています。
kihonsekkei_gaiyosho_R010708.pdf
完成したら見に行きたい建築でした。
今月号のCASA BRUTUSは「新しい家の作り方」というテーマなのですが、建築家・谷尻誠さんの自邸が掲載されています。
「TECTURE」という検索サービスのアプリと連携し、雑誌をかざすと住宅が3Dで立ちあがり体験することが出来ます。
SNSで知り、早速買ってきてやってみました。
この他にも雑誌の写真にかざすと、使用している建材や家具などの情報も見ることが出来ます。
これまでは写真と図面から空間を読み取ることが出来ませんでしたが、
建物の中に入っているような感覚になり、面白かったです。
昨年は学科で1点足らず不合格という、悔しい思いをしましたが、
今年は学科と製図の試験を無事合格することが出来ました。
今後もより良い住まいをご提案できるように励んでまいります。
高専だとロボコンが有名ですが、デザコンと呼ばれる建築学科の学生が「空間」「構造」「創造」などの部門ごとに競う大会を見に行きました。
槇文彦さんが設計された名取市文化会館が会場で、全国の優秀な作品が集まっていました。
空間部門のプレゼンの様子です。各作品ごとにプレゼンボードと模型を作成して有名な建築家にプレゼンします。
今年はコロナの影響でリモートでの開催となり、例年とは違った雰囲気でプレゼンなども難しそうでした。
構造部門は紙で橋(トラス構造)をつくり、何kgのおもりまで耐えられるかを競います。
載荷試験の様子は下記のURLから見ることができます。
https://www.facebook.com/pg/KosenDesignCompetition/videos/
面白い提案をみて建築家の講評も聞くことができ、良い刺激を受けることが出来ました。
エレクトロンホール宮城などの移転集約の話は数年前からあることをしっていましたが、
そこに宮城県美術館までも移転する構想が出たときは、身近な関係者がみんな反対していたのを覚えています。
有名な建築家が設計していたので、貴重な建築が東北に残って良かったです。
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202011/20201116_11020.html
北上の本屋で初めて興味を引かれた建築関係の本を見つけました。
松村秀一さんと服部岑生さん達が書かれた「和室学」です。
まだ第2章までしか読んでいないですが、和室の定義や成り立ち、変遷などに触れられています。
和室と聞くと茶室や数奇屋造りなど落ち着いたイメージを持ってしまいますが、
起源をたどると宴会や博打などを行うための空間として発展していたそうです。
これから読み進めるのが楽しみな一冊です。
せんだいメディアテークで行われている「公共建築はみんなの家である」展を見に行ってきました。
劇場や図書館など用途は様々ですが、それぞれの施設の使われ方や、地域にとっての存在意義、
運営しているスタッフの意見などがボードにまとめられていました。
建物探訪、他にもしています