
前回ご紹介した「石の教会」の後は5時間ほど電車に揺らて名古屋に向かいました。
日が沈むころに名古屋に付いたのですが、岐阜まで20分ほどで行けたので、
伊藤豊雄さんが手がけた「みんなの森 ぎふメディアコスモス」に向かいました。
図書館を中心とした複合施設です。
2階が開架閲覧エリアになっており、波打った木造の屋根にグローブが天井から吊られています。
ここで勉強するだけで頭が良くなった気分になりそうです。
入口近くには、屋根のモックアップが展示されていました。
実際に作った職人さん達には感服しますね。
今回は高崎で通りかかった「高崎芸術劇場」と軽井沢の「石の教会」をご紹介します。
宿泊施設に向かう途中でたまたま通りかかったのですが、大劇場のホワイエ部分が全面ガラス張りで照明の陰影などがカッコいいですね。
早朝にも立ち寄り、改めてボリュームの大きさを感じました。
駅からペデストリアンデッキでつながっているため、アクセスもしやすいです。
2日目は高崎駅から横川駅まで電車で行き、バスで碓氷峠を越えて軽井沢へ向かいました。
横川駅前の景色です。
軽井沢駅近くにショッピングプラザがあったので、立ち寄ってみたのですが、さすがリゾート地と印象を受けました。
ペットと一緒に休める木陰のスペースがあったり、ゆっくり買い物を楽しめるようになっているなと感じました。
軽井沢では美術館も多いので行ってみたかったですが、台風も近づいていたため「石の教会」だけになってしまいました。
設計者はケンドリック・ケロッグでオーガニック建築の提唱者であるフランク・ロイド・ライトに師事し、
地形の特徴を活かした、自然環境との調和がデザインされた建築を多く手がけています。
石とガラスが織り込まれたような建築で、石は男性、ガラスは女性を表現しているみたいです。
地下に向かう階段にも光がやわらかく降り注いでいました。
地下には教会や建築家についての資料が展示されています。
今回は有名建築家が設計した建築をご紹介します。
手塚貴晴+手塚由比が設計した富岡商工会議所会館です。
お盆期間中だったので中に入ることが出来なかったのですが、お隣に住まわれているお父さんに声をかけていただき、様々なお話を聞かせいていただきました。
お隣の屋上にまで上がらせていただいたのですが、西日が反射して大変とのことで、
改めて近隣への影響も考えて設計しないといけないなと思うきっかけとなりました。
また、お話を聞かせていただいている際に、自分と同じく建築好きで東京から来られていたご夫婦と出会い、
近所に手塚さん達が手掛けたこども園もあることをお父さんに教えて頂き、ご夫婦と一緒に見に行きました。
地元の方のお話を聞けることは、珍しいのでとてもありがたかったですね。
また、建築を目的に旅行されている方と出会うと思っていなかったので、楽しい時間を過ごすことが出来ました。
次は隈研吾が設計した富岡市役所です。
富岡製糸場に行く途中にあるので、市役所前の広場や軒下空間を通りながら向かう方もいました。
今回は世界遺産の富岡製糸場がある富岡市をご紹介します。
電車で行く場合は、高崎駅から上州電鉄で上州富岡駅まで乗っていきます。
上州富岡駅は富岡製糸場への玄関口としての役割も担っており、
浮いているように見える大屋根が特徴的です。
富岡製糸場の煉瓦の積み方とは異なるみたいですが、煉瓦を使用しベンチや掲示板などになっていました。
次は上州富岡駅目の前にある、群馬県立世界遺産センターです。
内部を見学する時間がなかったのですが、歴史的な建物の保存も行われています。
次が富岡製糸場になります。
前回紹介した「旧井上邸」を急遽見学したので、閉館30分前に到着したので、
ゆっくり見れなかったのは残念ですが、一通り回ることは出来ました。
東置繭所です。歴史などを学べるパネルや映像などを見ることができます。
一番のメインとなる繰糸所です。
操業停止当時の様子を見学することが出来ました。
富岡製糸場の裏にはきれいな川が流れていました。
様々な工程で水が必要になることを考えると、重要な役割を担っていたのかなと思います。
次回は富岡で有名な建築家が設計した建築をご紹介します。
今回は高崎市にある「旧井上房一郎邸」を紹介します。
旧井上房一郎邸は、日本の近代建築に影響を与えたアントニン・レーモンドの自邸兼事務所の「笄町の自邸」を写した建物として有名です。
居間と寝室に挟まれたパティオ(中庭)です。
笄町の自邸では、藤棚があり、食卓が置かれていたようです。
廊下から居間を見た写真です。部屋の中心には暖炉があります。
引き違い窓を開け放つと、外部とつながり一体的な空間になります。
足場丸太を半分に割って柱などを挟み込む構造は、戦後間もない時期、材料が高価だったため、
経済性などを考慮して生み出されたようです。
上部にあるグレーのダクトは、機械室のボイラーで温めれた暖気を各部屋に送るために当時から設けられているそうです。
広い開口を設けるために柱芯から敷居をずらしています。
旧井上房一郎邸はもともと行く予定ではなかったのですが、移動中にたまたま見つけることが出来たので、
実際に見ることが出来て良かったです。
次回は群馬で世界遺産がある街を紹介します。
連休中の5日間に青春18きっぷを使って、群馬、長野(軽井沢)、名古屋、岐阜、静岡、横浜を巡りました。
今回は素材感が感じられたり、一目で惹きつけられる建築を見て回りました。
台風7号で電車が止まらないか心配でしたが、なんとか回避して一度も雨に降られずに済み、
GoogleMapにピンを立てた内の半分くらいは行くことが出来ました。
旅行中大分歩いたので、iPhoneのヘルスケアを確認すると5日間で123,963歩、歩いていました。
ここからは、巡った建築をご紹介します。
まずは、群馬県太田市の「太田市美術館・図書館」です。
設計は平田晃久さんで「からまりしろ」という造語が設計当時は話題になっていた気がします。
階段やスロープが内外を横断していて、回遊できるようになっていました。
通路には道路ミラーが設置されていたり、床にサインが書かれていたりと、
街を歩く延長で建物に入っていくような感覚です。
子供もたくさん訪れていて、本だけではなく空間としても楽しんでいるようでした。
屋上にでるとデッキと緑地があり、ランドスケープとしても楽しめる建築です。
次回は現在の日本住宅に大きく影響を与えた、高崎の邸宅をご紹介します。
打ち合わせ中のお客様から造作ソファのご相談をいただいたので、
知り合いの工務店さんに紹介していただき、石鳥谷にある「HANALEGI・ハナレ木」さんに行ってきました。
展示室には素敵な家具がたくさんありました。
実際に座ってみると、このまま休んでいきたいと思うほど座り心地が良かったです。
造作ソファのクッションについて教えて頂きました。
座面も革製や紐を編んだものなど、いろいろ作れるそうです。
東北住建さんが開催している出前講座に参加しました。
早稲田大学の松村秀一先生と東京大学の藤田香織先生の講義を受けました。
松村先生は今年書かれた「新・建築職人論ーオープンなものづくりコミュニティ」をベースに
職人不足などの問題や今後の展望についてお話を伺いました。
藤田先生は20年以上続けている歴史的木造建築の調査について聞くことが出来ました。
松村先生が10年ほど前に書かれた『2025年の建築「七つの予言」』を学生の就活時期に読んでおり、
木の香の家に入社する一つのきっかけになっていたので、個人的には直接お話を聞くことが出来て嬉しかったです。
住宅をメインに設計されている建築家の中で、
特に好きな横内敏人さんの作品集を2年近く探し続けて、
ようやく揃えることが出来ました。
左側2冊は現在も販売されているのですが、右側2冊は絶版本のため、
amazonや楽天、ヤフオク、メルカリなどで出品されていないか探し続け、
東京の古本屋で売られているのを見つけて、即買ってしまいました。
手書きの図面集やスケッチ、完成写真などがたくさん載っており、参考にしています。
以前秋田県の構造見学会に参加したのですが、新住協の秋田支部が企画した完成見学会に参加しました。
現場見学の前に近くの交流館で、プロジェクトの趣旨や3棟の概要について説明がありました。
前回よりも参加人数が多く、70人以上が参加しました。
上から、西方設計、もるくす、やまと建築事務所(リノベーション)が設計した物件です。
この土地に流れていた堰を融雪溝として利用するランドスケープも勉強になりました。
家具やパーテンションで仕切った、ワンルームの計画でした。
西方さんにも顔を覚えていただけて、様々なお話を伺うことが出来て嬉しかったです。
東西の風の抜けが計画された風除室や20坪と思わせない設計を体感できました。
建売のため、住まい手によっての変化を許容できる空間づくりになっていました。