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③ 天井裏の温度(天井断熱タイプ)の実測データー

1.実験のねらい

夏の暑さの原因のひとつに、天井面からの熱の伝わりが問題視されています。
実験①で屋根断熱の場合の通気層の温度を測定しましたが、
ここでは天井断熱で小屋裏が比較的大きい場合どうなのか、計測してみました。

測定期間:平成16年7月下旬の5日間
測定場所:岩手県水沢市
屋根仕様:野地板+ガルバリウム鋼板横葺き
妻換気

2.実験の様子

記録測定器設置の様子<右の写真>
記録測定器設置の様子です。
黒い線の先端が温度センサーです。
1つを棟木付近、1つを断熱材付近に 設置しました。

記録測定器設置の図

3.実験の結果

実験は、屋根断熱との比較としては、まずまずの結果が得られました。
下のグラフは、横軸が日時を示します。7月25日正午~7月30日正午までが計測期間です。
縦軸が温度を示し、26℃・36℃・・56℃と示されています。

グラフ上の線の色 * ピンク色の線 :小屋裏の棟木付近の温度(測定点1)
* 緑の線    :小屋裏の断熱材付近の温度(測定点2)
* 水色の線   :外気温(北側の日陰)の温度
* オレンジの線 :室内の階段踊り場の温度


<実験の結果から読み取れること>
○小屋裏の上下では顕著な温度差はなく、4~5度程度の差で、全体的に暑いです。
○屋根断熱の通気層(実験②のグラフを参照)に比べて、空間が広い分、有利な感じがします。
 外気温33℃~34℃では、小屋裏の温度は50℃弱に達しています。(屋根断熱では60℃くらいでした)
○測定した初日が一番暑く、外気温37℃で、小屋裏温度は60℃まで上がっています。
○断熱が効いているので、外気温や小屋裏温度の上昇が急激でも室温の上昇は緩やかです。ただし、
 夕方近くになると、外気温が急激に下がってきても、室温の下がりは緩やかで気温の逆転現象が起きてます。

 

温度差のグラフ

4.考察と感想

天井断熱は、屋根断熱に比べて、小屋裏空間が広い分、熱の上昇が抑えられているのがわかりました。
それでも、初日に記録している59.4℃(断熱材付近の最高温度:緑の線)と、60℃近くに達しています。
やはり、天井断熱といえども、断熱材は150mm以上入れておきたいところです。
小屋裏換気の開口面積を、もう少し多くすれば、熱気の抜けも促されて、もう少し温度上昇をおさえれる
かもしれません。今後の課題と計測結果をお待ちください。

(断熱材とは、厚みが一番の生命線です。断熱材の種類と厚みによる性能比較は別ページに記載してます。)

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