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木の香の家

代表白鳥のブログ

高断熱住宅は 夏 暑いのか? 夏 涼しいのか? PART4 立地条件

高断熱住宅は夏暑いのか・・夏涼しいのか・・は次回が最終回になります。

 

PART3まで データーや庇の効果について述べてきました。

 

実は、もう1つ大きな要素があります。

これは、今まで建ててきたOBさまの中で、夏・・かなり涼しい家の傾向から見えてきたものです。

 

高断熱で夏涼しい家は・・

 

家の東隣に 大きな納屋や 隣家がある という立地条件がかなり有効です。 

  

 

なぜ・・東側に建物などがあるといいのでしょうか・・

 

まずは下の図をご覧ください。

8月1日の 夏の朝7:00 8:00 9:00の日射角度(岩手県)です。

断面図は南に窓がある図ですが・・東面として想像するといろいろ見えてきます。

 

20150921050758172_0001.jpg

〇 一般的に東側の庇はあまり長くないです。仮に長いとしても、朝の7:00~9:00までの間は、庇による日射遮蔽効果はほとんど期待できません。

〇 つまり、建物の東側が開放されていますと、直射日光がこの時間帯にどんどん入ってきます。

 

〇 もちろん南面の窓にも東斜め上の方向から日射が刺さってきます。

 

 

 

今までOBさま訪問の中で気づいたのが、このポイントです!

 

この朝の時間帯の角度の低い日射を遮るかどうか・・!

 

東側に大きな納屋があるご家庭は、この朝の時間帯に直射日光が入ってきません。

もちろん間接光はあるので、暗くはないです。

 

この朝の時間帯を乗り切れば、あとは南側に庇を出して、

午後3時ころまで直射日光があまり入ってこない環境になります。

 

そうしますと、高断熱住宅は、夏に室温が上がりにくい状況になります。

 

夕方、外気温が下がってくれれば窓を開けて涼しい空気を取り込むこともお勧めします。

 

 そのような立地条件のOBさまのメールを再掲載いたします。

 

20150820064428033_0001.jpg

次回 最終回 高断熱住宅 夏の総括 

『夏の暮らし方 事例  と  エアコンは使ってダメなのか?』です(^^)!

 

Posted at: 2015.9.21(月)

高断熱住宅は 夏 暑いのか? 夏 涼しいのか? PART3

PART2で 夏の測定データーをご覧になっていただきました。

両極端なデーターではありますが、今回は、夏に暑くなる症状を見てみましょう。

 

20150820055726954_0001.jpg 

上の図は、室内から見た窓と思ってください。

 

 

斜線の部分は日射が当たる部分です。床面は明るくなります。

小庇があるか 無いかで 明るくなる面積は違いますが、大なり小なり明るくなります。

 

この明るくなる面の温度はいったいどれくらいでしょう・・?。

  

 

実は測定してみると、40度~50度くらいを示します(熱画像が見つかり次第アップします)。

 

この温度は、『冬に使う温水パネル暖房器』 と 同じくらいの温度です。

 

 

【 つまり・・夏に、この広い面積で温水パネルヒーターで暖房をしていることになります!。 】

 

 

 

もともと高断熱のように保温性の良い建物であれば、夏に暖房すれば暑くなるのは当然です。

 

 

ご夫婦共稼ぎで、日中留守・デザイナーズ系の住宅で庇が無し・・となると、

帰宅したときの室温は40度越えも出てくると思います。

  

 

「カーテンをすれば大丈夫」という話もありますが、効果は多少あるにしても、ガラスを貫通して家の中に侵入してきた日射熱も大量にありますので、徐々に室温は上がってしまいます。

 

  

 

そうすると、次に考えるのが庇の長さになります。

 

ただ・・これもいろいろ難しい点が多いのです。

 

下図は、「夏の日射遮蔽」 と 「冬で日射取得」 で 庇の長さをどうしようか・・

と検討した過程の図です。

 

20150820055919293_0001.jpg

〇 冬は日射をどんどん取り入れたいので庇が無い方がいいです!

〇 夏のことを考えると難しい面が多くあります。

よく、夏至(6月下旬)の12時の日射角度を検討する方もいますが、暑いのは、7月下旬~9月上旬なので、夏至の日射角度より低くなります。

しかも、12時だけを検討してもダメで、9時や10時の斜めから入る 低い角度も検討が必要です。

 

・・そのため難しいのです・・(--;)

 

例えば 図のように 岩手で9月1日の10時前後の日射角度は 約50度です。

庇を1.2mも出しても、大型サッシの半分は日射が当たってます。

12時前後で60度ですので、日射のあたる面はかなり減ります。

 

夏を考えれば庇を出した方がいいです。

いくらでもパネルヒーター化する面積を減らすのは重要です。

ロフトなどにある排熱窓の排出能力とどっちが上になるか・・ですので。

 

でも、家はデザインも大切です。庇の短いデザインが似合う建物の場合は、そこは我慢するしかありません。

そういう点でも、夏の庇計画は板挟みになります。

 

 

できればオーニングや簾などで、ガラスにあたる前の日射カットをしたいところです。

 

 

 

しかも・・!

 

実は、夏にはもっと大きな盲点があることが、最近気づいてきました。

 

それは次回アップします。

 

 

その事がうかがえるメールのやり取りをお見せします。

〇 比較的 暑くなりにくい条件が揃っている建物

〇 2階の東は暑いでしょうが・・

 

とポイントを上げて、状況をお聞きしたメールです。

20150820064428033_0001.jpg
 

【 高断熱は夏涼しいの? は 毎月20日にアップしていきます。】

 

 

 

Posted at: 2015.8.20(木)

高断熱住宅は 夏 暑いのか? 夏 涼しいのか? PART2

高断熱住宅は暑いのか涼しいのか・・というのを少しでも理解するため、2つの測定データーを見てみましょう。

 

これは猛暑と呼ばれた2010年に、OBさま5軒を測定させていただいたデーターです。

 

当時、「高断熱住宅なんて暑くてダメな家だ!」 「断熱より自然の風を通して涼しい家!」 というフレーズで、高断熱高気密住宅=悪  断熱はてきと~な自然派住宅=正義 と叫んでいたフランチャイズ系の家づくりがありました。

それに反論するにもデーターは無かったためOBさまのご自宅を測定させていただきました。

 

(私自身、実際に夏はどんな感じで暮らしているのかヒアリングをしたことがなかったので興味もあったという理由もあります)

 

Data【A】 : まず、5人の中で一番、夏の良いデーターが取れたお客様のグラフです。

20150719 yosidasama data.jpg外気温が35℃越えを連日しておりますが、1階のリビング・2階のホールとも30度を超えないで生活できております。

 

実際に測定器を設置しに行ったとき、あまりの涼しさに 「エアコン・・随分、動かしているんですね・・」と尋ねたところ・・ 「白鳥さん、我が家エアコン付いてませんよ・・」という話に驚きました。

 

ここまでのデーターはなかなか取れませんが下記のような条件が揃うと可能です。

 

  ① 周辺建物との関係など立地条件

② 南側の庇の長さなど デザイン面

③ 生活パターンの工夫(あとで記述します)

④ 熱帯夜が続かない 地域性

① ~ ③ は努力次第で、何とかなります。 ただし、④は地域性によるので、熱帯夜が続く地域では、エアコンは必須になります(もちろんエアコンに頼るパワーは少なくなります)

 

 

 

Data【B】 こちらは、一番暑いデーターを記録したグラフです。

20150719 matsuokasama data.jpg実は、このお客様には、「日中になるべく窓を開けて生活してください」とお願いしたのです。

 

夏に、「窓を開けて自然の風で ひゅ~っと涼しい暮らし」 というが本当なのかな・・ということを知りたかったためです。

 

結果としては、当然ですが、室温も35℃になるときもありました。

 

お客様からは   「熱風しか入ってこないから暑いよ・・」   というお話もいただき、大変ご迷惑をお掛けしたデーター採取でした・・(--;)

 

多分 窓を開けても涼しいというのは次のような時ではないでしょうか・・(これは予想の範囲です)。

 

① 暑いと言っても、気温27度前後の 風がある日

② 仮に35℃の外気温でも風速10m以上ある日(逆に強力熱風で死にそうになったりして・・(^^;))

③ 春や秋と 夏を いっしょに考えての発言

④ 室内に蓄熱力がある仕上げが相当量使われていると違うのかな・・?

 

 

 

【簡単な考察】

深いご説明は次回するとしまして、簡単な考察をします。

 〇 デザインにもよりますが、夏は実は窓を閉めていた方が涼しいことが多いです。ただし、最近、流行の 「庇の無い」 デザイナーズ系住宅デザインですと、逆になります。窓を閉めていると、どんどんどんどん 室温は上がっていき、40度越えも出てきます。

 〇 窓の開閉ですが、朝晩の涼しい時間帯は開けた方がいいです。(室温より外気温が下がったら、積極的に風を通しましょう)。

 

 

【 住宅業界にあるさまざまな表現 】

 

〇 「家は夏を旨とすべし」  と、いにしえの言葉をアピールして、断熱はてきと~にして、自然派を歌う家づくり説明が10年くらい前にありました。今でもあるかもしれませんが、データーからみますと、そろそろお客様からいろいろ言われて、その言葉は使えなくなっているのかな・・と想像します。

 

〇 「高断熱高気密住宅なんだから1年中窓は開けません。ですから網戸は要りません」という説明をする会社さんもあります。これも、10年前の昔の話かな・・と思ってましたが、今でもあるそうです。

 夏に涼しい暮らし方、春や秋の体に心地よい外気温のときにの暮らし方 と考えますと、その表現もどうなのかなと思います。

ちなみに、「高断熱高気密」を最初に提唱した研究者の先生は、「窓を閉め切って生活しましょう」・・なんて言ってません。

 

 

 

詳しくは次回以降で説明していきます。

夏は簡単ではありません・・とだけ、何度もお話しておきます。

 

 

【 高断熱は夏涼しいの? は 毎月20日にアップしていきます。】

 

 

Posted at: 2015.7.20(月)

高断熱住宅は 夏 暑いのか? 夏 涼しいのか? PART1

 

 

当社は高断熱住宅なので 「冬暖かく 夏涼しいです」 ・・と ハウスメーカーの営業マンさんは簡単に言います。

 

その一方、「高断熱住宅なんて夏暑くて過ごせない人間の住む家ではない!」・・と 自然派を強調する家づくり会社さんは真っ向から否定します。

 

夏だって、窓を開ければサラサラ風が通って自然の風で快適に涼しく暮らせるので、断熱なんて頑張る必要なんてない! という 住宅会社さんもあります。

 

いったい本当はどうなのでしょうか(??)

 

このシリーズでは、高断熱住宅は  夏 暑いのか・・  夏 涼しいのか・・  どうすれば暑くなりにくいのか・・  という視点で データーなどをもとに解説していきます。

 

プロローグとして 2つのメールをご紹介たします。

20150618051354767_0001.jpg 

 

20150618051422263_0001.jpg

ここから 高断熱住宅  夏の解説は始まります。

PART2 PART3 では データーも公開していきます。

ただし、夏は、設計によるので、簡単ではないということだけお伝えしておきます。

ご期待ください!

高断熱は夏涼しいの? は 毎月20日にアップしていきます。

Posted at: 2015.6.25(木)

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