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【 流れに従って生きる ACT46:Ho建材社長の株の行方(E氏の墓穴)  】

 

ACT46 Ho建材社長の株の行方(E氏の墓穴)

 

 STさまの一件は、結果としてE氏の思惑とは全く真逆の結果になりました。

 

 Ho建材の社長さんに株を抜いてもらう話をするときも、E氏の手法は尋常ではありませんでした。

 


(さて、ここで考えてみてください。:あなたがE氏の立場で想像して、Ho建材の社長に400万円の株を抜いてもらおう思ったとき、どういう方法を考えますか?)

 


私のイメージはこうでした。

「白鳥が㈱木の香の家を辞めて岩手に帰るので、白鳥に期待して400万円の出資をいただきましたが、その意味も薄れるので400万円の株を抜いてもらっていいでしょうか。あとは私(E)と牧田で切り盛りしていきますので。」と『素直』に『丁寧』に説明して、円満にHo社長に株を抜いてもらう。私もそれを丁寧にお願いして、Ho建材の社長の400万円の株と、私の200万円の株を抜いて、きちんと清算して気持ちよく岩手に戻る。

 私の役目はそれをお願いすることだと思っていました。


 多分、普通に考えれば100人中99人はそうすると思います。

 


しかし、E氏の手法は驚くものでした。


 丁寧に説明して株を抜いてもらえばいいものを、軌道に乗ってきた成金社長みたいに人に頭を下げるのが嫌みたいで、わざわざ泉パークタウンにあるロイヤルパークホテルの高級バーに「臨時株主総会」と題してお酒飲みに誘い出して、株主の4人で話を始めると言い出したのです。

 

 そのスキームはこうでした。

 臨時株主総会と題して、Ho建材の社長を呼び出して、Ho建材の社長を怒らせる → 「お前らみたいな会社に出資などできるか!」と怒らせて株を抜いてもらう。

 
 なんとその目的は、丁寧に説明すると黒字決算なので多少配当を上乗せして株を抜いてもらわなければならない(と言っても1年目なので大した金額ではありません)。
 その配当のお金すら渡したくない → だから怒らせて株を抜いてもらう。


 私は、「開いた口が塞がらない」とはこういうことか・・と感じました。
 出資してくれた御礼として少しくらい配当を足したっていいじゃないか・・とも思いました。
 

 私は『会社を辞める条件』で『Ho建材の社長の株を抜いてもらう手伝いをする』ことになっていたので、とりあえず無言で通そうと決めました。

 私を信用してくれたHo建材の社長を怒らせる意味がまったく理解できないので、完全に第3者的な振る舞いで時間をやり過ごそうと考えました。

 ロイヤルパークホテルでわざわざ株主総会をする理由は、Ho建材の社長が怒っても、その場所では周囲の目もあるので怒鳴れないから・・という理由でした。

 

なんで、こんなに手の込んだことをする必要があるのかも理解できませんでした。

 

 


 会議は平日の夕方始まりました。

 

 Ho建材の社長は、「何かいい展望でも見えてきたのか・・」という『期待感』を持ってその場に臨んだ印象があります。

 

 しかし、会議?は重々しい雰囲気でE氏の話が始まりました。

 

 話の内容は、曖昧ではありますが...「白鳥が抜ける」→「なんとなくHo建材の存在が不要、邪魔」・・と受けとれる言い回しだったと記憶します。

 


 徐々に尋常ならざる雰囲気になっていくのを感じました。

 

 

 


その会議の途中で、人生経験の多いHo建材の社長は怒った口調で話を遮りました。

 

Ho建材の社長「この会議は、俺を怒らせて株を抜かせようという魂胆の飲み会なのか!?」

 


まさにその通りであり、Ho建材の社長はずばり見抜きました。

 


Ho建材の社長は怒り、「400万円分の株は持ったまま今後も株主になっている」ことを告げ、飲み会を早々に帰りました。

 

 

 

全くの逆効果でした。

 

  


 Ho建材の社長の『見抜く力』と『予想外の行動』に明らかにE氏は動揺してましたが・・E氏は、「この行動も計算どおり」・・・と少し震えた声で強がっていました。

 

 私は、岩手に戻るまでは波風を立てたくなかったので、「やっぱり、すごいなぁ!俺にはこんな芸当は出来ないよ!」と、つくり笑顔でヨイショしながら、心の中で「こいつ、おかしくなってる」とつぶやいていました。

 

 

 

 どう考えてもおかしいのです。

 

 

 なんで素直に話して円満に株を抜いてもらおうとしないのか?そちらのほうが苦労しなくてスムーズに進むはずなのに...。


 なんで、わざわざ怒らせる必要があるのか...さっぱり理解できませんでした。


怒号が出ないようにと高級なバーで会議をする手法も陰湿さを感じました...。

 

  

 私には、責任がありました。Ho建材の社長は、私を信頼して400万円の出資をしてくれたのです。

 

 翌日、私はすぐにHo建材の社長さんへお詫びに行きました。


 

Ho建材の社長からは、
「俺が何かしたのか?経営に口出ししたわけでもないし、経営の役に立ちそうな新聞コラムは従業員にFAXさせてはいたがなぁ・・。E氏は、なんで、わざわざ俺を怒らせなきゃならないんだ? 馬鹿じゃないのか!?  素直に言えば、何も波風立てずに抜けてもいいものを・・。あんなふうにされては、簡単には引けないよ!」

 

全くもってその通りです。

 

 「白鳥君とEが来たとき、白鳥君の顔ばっかり見てしまっていたのが失敗だったなぁ。E氏一人でくれば、出資なんてしなかったのになぁ・・。」

 

 私は、Ho建材の社長に400万円が無事に戻るまでは、私の株200万円も抜かないことを肝に銘じました。

 

 こんな感じで、E氏が墓穴を掘ったため、私も綺麗に縁を切れないまま岩手に戻ることになったのでした。

 

 

これも、何かの「流れ」になるのだろうか・・。ん~・・(--;)。

 

 


私が株を持ち続けることになったことで、この物語の最終系はとんでもない方向に進むのでした。

 

*【流れに従って生きる】は毎月1日に更新していきます *

 

 

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Posted at: 2017.8. 1(火)

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