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【流れに従って生きる ACT12 : 「良い住宅を造っている」では「売れない」】

 

 見学会が終わって、建て替えを間近に考えてらっしゃる方のアンケート20数枚は、N建設にとって、宝物みたいな資料でした。私も住宅事業部のスタッフも、その時点で住宅営業の経験はなかったので、そのアンケートのフォローは当時のN建設の営業部にゆだねられました。

ここで、ゼネコン営業の限界を痛感します。

2週間~3週間ほど経っても、「家づくりについて打ち合わせをしたい」・・という、お客様のお話がなかなかあがってこないので、営業フォローについてミーティングが開かれました。
そこで、はじめて営業方法を聞いてびっくり・・。

 

不在の方には「名刺のポスティング」・・ご在宅の方には「家づくりどうですかぁ?」という感じの話をするだけなのだそうです。

 

公共事業のための役所まわり営業と全く同じで、事務的な手法しかやらないうことを その時、はじめて知りました。

 

私自身も、住宅の営業って実際どうやっているのか頭を悩ませましたが、結局、良い営業方法がひらめく前に、そのアンケートはゴミと化してしまいました。
役所工事べったりのゼネコンにいると、「技術がしっかりしていれば仕事はむこうからやってくる」・・という感覚ができるみたいです。
 

 

よく上司から、「現場の近所の人で、うちもお願いします・・という人は出てこないか?」と聞かれることがありましたが・・、

 

一生に一度の大事業を、知名度もない会社の現場をちょっと見ただけで、アタッシュケースに現金を詰め込んで、「どうぞ、うちも建ててください。」という人がいるのだろうか?そう信じている技術屋中心の会社の自信体質に寒気を感じました。

「良い住宅を造っている」は「必要条件」であり、仕事を受注する「十分条件」ではない・・とこの時点ではそう感じました。

 

そんな、営業を全くしらないN建設の状況に、その後、念願の大手ハウスメーカーの営業マンが登場することになります。

 

事態は好転するのか・・


 *【流れに従って生きる】は毎月1日に更新していきます*

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Posted at: 2014.10. 1(水)

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