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木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語 第62話 意外と絶賛されたキッチン背面収納

 

木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語 WEB見学会

【毎月15日更新】

- 乾燥ストレス・ゼロの家 -

 

第62話:意外と絶賛されたキッチン背面収納

ー細かい寸法の妙―

 

今回は現場で考えながら造作した収納ですが、結果的にお客様に評判のいい収納をご紹介いたします。

 

 

図面で見ると、下図のオレンジ色の部分になります。

 

立面で見ても「なにが絶妙なのか」分かりません(^^;)

20180513180504606_0001.jpgでも、意外と優れものです。

 

IMG_1401.JPGIMG_1421.JPG 

 

実は・・よく見ると収納が壁に食い込んでいるのです。

断熱を「充填断熱」+「付加断熱」にしているので、

部分的に壁の中の断熱を抜いても、大きな影響がないのです。 

20180513180518626_0001.jpg

 

 

それでは、壁の中に食い込ませた収納はどこが「絶妙」なのでしょうか。

 

  

断面図で描くとこうなります。

20180513150318352_0001.jpg  

  

 

仮定1:もし一般的な吊戸棚のように、高さ1.8mより上に収納があるとどうなるでしょう(下図の右)

 

〇 ちょっと高過ぎて頻繁に使いづらい寸法ですね・・

20180513150318352_0002.jpg 

仮定2:そのまま設置高さを下げるとどうなるでしょうか(上図の左)。

 

〇 扉を開けると顔の付近まで出てくるので毎回1歩、後ろに下がる必要が出てきます。

 

〇 家電の蒸気などが吊戸棚の下面にあたるため、収納の痛みが早くなりそうです。

 

  

 

※ そこで、わずか壁1つ分ですが収納を壁の中に食い込ませると(下図 左)、 

20180513150318352_0003.jpg 

なんと!

 

① 扉を開けても後ずさりしなくて良い!

 

② 家電の湯気も気にならない

 

③ 皿を頻繁に取り出しやすくなる

 

④ 明り取り窓は 収納の上部に横長サッシで十分に採光を取れる

 

など、いろんな面でかなり使いやすくなりました!

 

IMG_2729.jpg

この収納は、我が家では一番開閉の多い収納だと思います。

現場の思い付きで作ったため、柱型など出っ張りが見えます(^^;)

 

IMG_2849.jpg本当に湯気は気になりません!

 

 

細かい寸法で、使いやすい使いにくいが生まれるものだと、勉強になった優秀な収納でした(^^)b

 

この後、多くの現場でご採用いただいております! 

 

IMG_0543.JPG 

 

 

 


 

Posted at: 2018.5.15(火)

木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語 第61 話:リビング 収納②

 

木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語 WEB見学会

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第61話:リビング収納②

ー浅くてもいい。収納面積を確保しましょう―

 

今回は前回に引き続きリビング収納の工夫をご説明いたします。

 20180415185946782_0002.jpg

 

 

リビングには外見からは想像できない浅い収納があります。

 

IMG_0501.JPG  

扉を開けると・・

 

 IMG_0533.JPG


浅いです(^^;)。

上の方は持て余しております。

 

 

奥行の目安はティッシュBOXを縦置き出来る寸法です。

 

IMG_0503.JPG使ってみると、結構使いやすいです。

A4も入るので、本棚にもなりますし、

たっぷり入るのにスペースをあまり取らない!。

 

これは正解でした(^^)b

 

 

図面検討する中で、

片側から奥行60㎝(下図面582mm部分)近い収納でもよかったのですが・・ 

20180415185946782_0004.jpg 

2つに分ければ、収納量倍になるなぁ・・と思い図面調整しました。

20180415185946782_0003.jpgたったこんなことで、実に収納量は本当に倍です!

 

 

キッチンカウンターの下も収納が広くありますが・・

IMG_0504.JPG 

これもまた・・CD1枚分の深さなので、かなり浅いです。

IMG_0505.JPG 

結構入って、持て余してます(^^;)。

 

 使ってみて一番便利な寸法は、ティッシュBOX1個分の奥行だと感じております。

 

廊下のスペースをそんなにいじめない。

部屋のスペースもそんなにいじめない。

 

みなさんも、浅い収納を取り入れてみてはいかがでしょうか!

 

 

次回は、実験ハウスで一番褒められる収納をご説明いたします(^^)b 

 

 

Posted at: 2018.4.15(日)

木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語 第60 話:リビング 収納①

 

木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語 WEB見学会

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第60話:リビング収納①

 

実験ハウスでは、毎月見学会を開催するため

生活感の無い雰囲気を出そうと収納の工夫をしています。 

 

「微妙な寸法の効果」と合わせて、数回に分けてご紹介いたします。

 

今回は「ファミリクローク」と「階段下を利用したテレビ背面収納」です。

図面①.jpg

ここで微妙な寸法調整の効果を知っていただくために、

『モジュール』ということについてご説明いたします。

 

よく・・「メーターモジュール」とか「尺モジュール」

という言葉を耳にすると思います。

 

「メーターモジュール」とは、壁を1m間隔で設計することです。

「尺モジュール」とは、全ての部屋を91㎝間隔で設計することです。

 モジュールを守ると「施工スピードが速く」なり、現場としては工事しやすいという

作り手側のメリットがありますし、

モジュールを縛ることで「コストダウン」ということも考えられます。

 

 

ただ、部分的にモジュールを崩すことで「使いやすくなるスペース」もあります。

 

 

例えば、実験ハウスファミリークロークを

『尺モジュール』で設計すると下図のようになります。

図面②.jpg

ここで次のような目的でモジュールを崩してみます。

 

① トイレは奥行き1820㎜無くても全く問題ない。

② トイレの横幅1mあったほうがゆとりがある。1.2mくらいまでセーフかな

③ファミリークロークの横幅は、できれば2mくらいあると中央にゆとりが出来る

 

そうやって微妙な寸法を調整すると下図のようになります。

図面③.jpg比較するとお分かりになるかもしれませんが、ちょっとした寸法で実はゆとり感は違います。

 

もちろん隣のスペースに影響するため、

いつでも調整可能というわけにはいきませんが

うまく出来れば寸法微調整でスペースを有効活用したいですね(^^)

  

 

1階にファミリークロークを持ってきた目的は

IMG_4118.JPG 

見学会前に、『一気に押し込める収納スペース』 としての性格と

『仕事から家に帰ったら、2階まで着替えに行かないなぁ』・・という

生活リズムを想像したためです。

 

扉を開けてみますと、

わずか2畳強ですが・・

IMG_4119.JPG 

IMG_4120.jpgパイプを2段にしたこともあり、かなり入ります!

中央のスペースも20㎝広くて、ゆとり感があります(^^)

 

  

続いて、階段下を利用した『テレビ台背面収納』です。

TV壁.jpg

テレビ壁の後ろ側は、下図の点線のように階段が隠れているのです。

20180315095611645_0004.jpg

IMG_4121.jpg 

その階段下を利用して、DVDやゲームソフトなど

小物類を一気に隠す浅い棚を設置しているのです(^^)

 

20180315095611645_0005.jpg 

写真右側のくぐり開口から入ってみましょう。

IMG_1312 (1).JPG間接照明で演出しているため・・

まさか物置スペースとは思えません(^^;)

 

・・が・・

IMG_4115.jpg裏側にまわると・・けっこうな配線量です(--;)

DVDやゲームソフトは思ったより少なく、

棚スペースは余ってますが、モデム関係をまとめたり、

見学会の時に小物を隠すスペースとして

重宝しております(^^)b

 

 

一瞬で片づけて、

リビングをスッキリ見せるための

『収納の工夫』は

まだまだありますんで、次回は2回目として

収納の第2段をご紹介いたします!

 

Posted at: 2018.3.15(木)

木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語 第59 話:リビング その2

木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語 WEB見学会

【毎月15日更新】

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第59話:リビング その2

今回は写真を中心にリビングの「仕様」 と 気になる「コスト」 を ご説明していきましょう(^^;)。

 

コストです コスト・・ う~気になるう~・・

 

今回はいきなり雰囲気を変えて夜の写真から入りましょう(^^) 

夜LDK.JPG真夜中に外から見るとこんな雰囲気です!

  

大まかな仕様は

床:イングリッシュオーク 壁:珪藻土 天井:しっくいクロス(シャノン)

天井の『漆喰クロス』は、光沢のないマットな白にしたかったので、

本当の漆喰をシート状にしたものを使いました。

IMG_1408.jpg 

 

床をイングリッシュオークにした理由は、

LDKを広く設計したので幅広い無垢フロアがいいなぁ・・という理由です。

150㎜幅のイングリッシュオーク!。でも価格も高いです(><)。

仕入れ価格で 40,000円/坪くらいします。

 

一般的な無垢フローリング 幅100㎜前後が 仕入れ価格で17,000~18,000円と考えますと、ざっくり2.5倍です(@@;)

 

でも・・それなりにいい味を出してくれます(^^)b

ingurissyu oaku.JPG(イングリッシュオークフロア)

せっかく高価なフローリングですので、あとで痩せて泣かないよう注意点をご説明します。

 

 

 

壁は珪藻土です。

メーカーは、あとぴっこハウスさん。

最近1回塗りタイプも出てますが、ここはコストを我慢して2回塗りタイプでしました。

クロスが約1000円/㎡(原価)としますと、塗り壁は3,500円~4,000円/㎡(原価)です。

IMG_1312.JPG(壁は珪藻土 模様も自由です)

  

 

南面の木製サッシですが・・

山形県アルスさんの高性能木製サッシを採用しました。

2間幅×H2100 で1窓 おおよそ75万円仕入れです(@@;)

ですので、この写真の部分だけで 原価で150万円です。ひえええええええ・・

IMG_1155.jpg 

実は当初、樹脂サッシで計画していました(コストの関係で)。

でも、樹脂サッシだと2間幅で、サッシが4つ割りになってしまうということなのです。

写真にしてみますと・・

mado 4tuwari.jpgこんな感じになることが分かってしまい・・

この風景の『細切れ感』は無いだろう・・と苦慮した結果・・

清水の舞台から飛び降りる覚悟で木製サッシを採用しました(><)

 

でも・・結果は満足です!後悔しなくてよかった・・と思っております(^^)b

 

 

 

 

わんチャン(コロ)スペース と キッチンの床 は タイルを採用しました。

コロのおしっこ と 調理の油跳ね が心配されたためです。

IMG_2108.JPG柴犬は 風の音や 雷 地震 に ビビってしまい、

すぐにお漏らしをするのでタイルにして良かったです(^^)b 

IMG_2842.jpg扉や化粧面には、

木製サッシがピーラー材でしたので、

それに合わせてピーラーの柾目で揃えました。

 

内部仕様にそれなりにコストを掛けてしまうと・・

家具もどうしても少し有名なものになってしまいます(--;。

 

特に 展示場という性格もあるため、それなりの家具にしておきなさい・・という知人のアドバイスもあり、

 

ダイニング照明は『ルイスポールセン』

テーブルとベンチ は『JP-STYLE』さん

その奥にチラッと見える椅子は『オークのYチェア』です。

 

Dinninng UP Photo.jpgこの写真の部分だけでそれなりのコストです(調べてみてください)。

 

 

 

 

** 実験ハウスで、わざと過乾燥になる実験をしました **

 

わざわざ除湿器を4台も使って、がんがん除湿(アホな実験です)!。

除湿器4台.jpg 

ようやく湿度が30%を切り始めて、唇が割れたり、喉の渇きを感じたり・・と過乾燥を体感し始めたころ・・

グラフ.jpg 

なんと・・ 

 

 

無垢フローリングの過度な痩せを発見(@@;)

いままでビッチビッチ隙間なく、ついていたので注意していませんでした(><)

写真 フロアの乾燥収縮.JPG 

ヤバいと思い、急きょ「過乾燥実験を中止(><)」

 

今でも戻ってません(--;)。

 

梅雨時期に戻ることを期待して、来年は過乾燥実験は行いません。

  

 

やはり湿度は大切です。トホホ・・(ToT)

 

 

 

Posted at: 2018.2.15(木)

木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語 第58 話:リビング その1

 

木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語 WEB見学会

【毎月15日更新】

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第58話:リビング その1

玄関ホールを通って西に入りますとLDKがあります。

 

LDKは説明する部分が多いので、何回かに分けてご説明いたします。

 

最初は、性能面でのポイントを少しお話いたします。

 

リビング全景.jpg 

【 リビングの図面 】

20180115083104305_0001.jpg

 

LDKでの最大のポイントは南側に設置してあるパノラマウィンドウです。

リビング 大開口 冬.JPG

高性能住宅を目指す場合・・「窓を小さくしましょう」という方針の会社さんもあります。

 

新住協では、南側に日射を取り込める環境であれば、

少なくとも南側は窓を大きくした方が

暖房費は下がると教わっております。

 

それを実体験を通してご説明する目的もありますし、

このような南の景色が良い敷地の場合、

窓を小さくする設計もおかしな家づくりになると思います。

  

 

昨年の平成29年1月15日

大寒波が来ました。

H290115 (大寒波 -11.5℃).jpg早朝の外気温-11.3℃ 右の計測器の下段

 

寒さは一日中ありましたが、日射があったため

昼頃には外気温-5.8℃にも関わらず、室温は27.1℃まで上がっております。

暖房はずっとOFFです。

H290115(11時半).jpg 

 

偶然ですが・・平成30年1月14日も寒波が来ました。

外気温-9.4℃ 14日は一日中暖房OFFで過ごしました。

H300114 .jpg

 

そして・・このブログアップ当日の朝・・

 

これも偶然なのか、去年と同じ1月15日に大寒波です。

外気温 -12.5℃(ひええええ・・・@@;)

H300115.jpg(湿度が低めなのは、湿度を下げる実験中のためです)

 

今日15日も暖房なしで生活する予定です(^^;)

 

さあ、どうなるか・・。

今週、追加記事を載せます。

  

 

*******

 

 

LDKで家具のご紹介を2つほど致します。

家具の寸法はプランニングの時点である程度しておりました。

 

リビングにはカウチタイプのソファー と マスタウォールの丸形テーブルです。

マスターウォール.jpg 

そして、ダイニングテーブルは

JP-STYLEさんにお願いした、山桜のオーダーテーブル と ベンチです(^^)b

ダイニングテーブル.jpg

Posted at: 2018.1.15(月)

木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語 第57 話:「真壁」和室

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【毎月15日更新】

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第57話:「真壁」和室

 

広い玄関土間を境に東と西に2つスペースがあります。

 

東側に入ってみましょう。

 

建築知識「ビルダーズ」の写真がかっこいいのでちょっと拝借(^^;) 

エクス写真.jpg 

東に入ると7畳の和室があります。

20171214和室平面図.jpg 

僅か7畳で何をお伝えしたかったのは・・

 

一番は「 真壁和室 でも高性能住宅は可能です。」ということです。

 

過去、何度となくご年輩の方に「高断熱高気密住宅は真壁和室は無理なんですよね?」と聞かれました。

展示場に行くと、ほとんど「真壁和室は無理です」と説明されるそうです。

 

161222騾∽サ・IMG_0092.JPGそのため、展示場ではあえて真壁和室をつくって、

まったく問題なくできるということをお伝えしたいと思っております。

 

  

もう一つは・・

僅か7畳でも天井高さを変えたり、ポイント壁を作ることで、

表情豊かな空間が出来るということです。

 

IMG_3824.jpg20171214和室断面図.jpg

 

黄色い部分に何を使うかは、工事の最後まで悩みました。

 

いろいろ探して、最後に竹を張ることにしました!

IMG_3836.jpg 

 

引き分けの障子は座ったときの目線を意識した寸法にしました。

引き分けでも真壁にしたかったので、

なんと・・柱を欠き込んでおります。最初からの計画通りです。

IMG_3834.jpg 

 

天井の段差を利用して間接照明(^^)

IMG_3850.jpgIMG_3856.jpg 

 

和室のフローリング部分は 岩手県産材の アカマツです!

IMG_3843.jpg 

 

ダウンライトは、なんと・・大工さんが竹を割いて化粧してくれました。

IMG_3853.jpg 

 

そして・・神棚は

図面が無かったのですが、大工さんが「好きに作らせて」と言ったので

豪華な神棚になりました(^^;)

和室 (3).jpg

 

僅か7畳ですが、真壁和室で高断熱・7畳で豊かな表情 の 

和室でした(^^)b

 

Posted at: 2017.12.15(金)

木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語 第56 話:「11月の温湿度レポート」と「いきなりサンルーム」

木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語 WEB見学会

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第56話:「11月の温湿度」 と 「いきなりサンルーム」

  

11月に入って早朝の外気温が1℃台も出てきました。

 

いよいよ暖房スタートが秒読みになってきている感じがしますが・・

 

 

やはり「太陽の力はすごい」と、肌で感じます。

 

11月14日時点で実験ハウスは暖房はスタートしておりません。

 

日中に日射熱をなんとか保管して室温を保てております(^^)b。

 

 

 

 【 温湿度環境レポート:実験ハウス11月の測定状況 】

 

11月13日は早朝外気温1℃でしたが、室温は22.3℃

IMG_20171113_050934.jpg 

翌11月14日も早朝の外気温2.4℃ 室温は24.0℃でした。

IMG_20171114_053839.jpg 

日中の日差しのおかげで室温がいい感じです(^^)

 

****** 

先日、釜石市で建てられたOBさまからLINEが届きました。

そのOBさまの立地条件も日射がかなり入る土地です。

釜石市と言えども外気温は7℃台までさがって普通に寒いです。

 

OBさまLINE文章(11月5日)

こんにちは(^^)

なかなか、薪ストーブを使うまでに、

室内の温度が下がりません!

本当に暖かい家ですね!

ありがとうございます。 

1509884607949.jpg

  

  

 

【 いきなりサンルーム 】

 

実験ハウスの玄関ホールはちょっと変わってます。

 

玄関ドアから入ると・・・、

 IMG_1272.JPG

 

いきなりサンルームのような広い土間空間があります。

IMG_2223.JPG大型鏡の効果もあって寸法以上に広く感じてしまいます(^^;)。

 

これは、鎌田先生が以前に設計した住宅で、

玄関がそのまま「洗濯物干し 兼 多目的土間」という家があり、

完全にパクリです(^^;)

 

20171115180505637_0001.jpg  

見学会に一度に多くのお客様が来ても大丈夫なように・・と意図したのですが、

生活してみると、これがかなり便利です!

 

〇 大型鏡で娘がダンスの練習

〇 何か工具で作ろうとしても作業スペースがある

〇 自転車も置ける

〇 大きな植物やクリスマスツリーも置けるの

〇 もちろん洗濯物も干せる。

IMG_3794.jpg 

 

サンルームを計画する方であれば、

玄関ホールと組み合わせるのは有りだと思います(^^)。

 

  

ここの立地環境ですと、

北玄関で

南に景色が良い

という配置です。

 

そのため土間を通ってそのまま南の外部に連続させるという空間意図も達成できました!

IMG_2238.JPG 

IMG_2242.JPG 

IMG_2240.JPG 

  

玄関ホール内部の天井板が、外の軒天と同じ材料(杉板+塗装)

で連続しているように見せてます。

 

クアトロガラス(4重ガラス)で断熱性能を保ちながら

仕上げ面を連続させて広がりを演出しております。

玄関中.jpg

天井が広く見えて、なんとなくいい空間です(^^)b

 

 

 

Posted at: 2017.11.15(水)

木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語 第55 話:「10月の温湿度レポート」と「便利な軒下」

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第55話:「10月の温湿度」 と 「便利な軒下」

 

コンビニで「おでん」の売り上げが多いのは意外と10月・・

という話を聞いたことがあります(ホントなのかなぁ...)。

理由は、「急に寒くなるので暖かさが恋しくなる」・・という説みたいです(^^;)

 

そう言われると、10月に入って急激に外気温が下がりました。 

 

岩手では暖房をスタートする時期になっております。

 

 

木の香の家の 事務所は ローコスト賃貸事務所であるため、

外気温によっては、事務所内の室温も寒くなり・・

やはり暖房をちょこちょこ動かし始めております(--;)

 

 

それと対比してみると、実験ハウスは暖房を点けないでまだまだいけるので、

やっぱり住宅性能って大切だなぁ・・と肌で感じます。

日中は「一般住宅の疑似体験」 → 朝と帰宅後は「高性能住宅の体感」 ・・・

その差が分かって、意外と面白いものですね(^^;)

  

 

 

【 温湿度環境レポート:実験ハウス10月の測定状況 】

 

10月に入ってからの実験ハウスの温度状況をグラフで示します。

レポート H291001-1015.jpg黄色い実線が10℃ 赤い点線が20℃ ラインです。

この時期ですので、湿度の%は気にしなくていいです。

 

緑の外気温は10℃以下になる日も出てきました。

それでも実験ハウスは24℃前後をうろうろしてますので快適に暮らせております。

 

日射のある日は、暑くて窓を開けるときもあります。

  

10月14日の朝の温度も下の写真のように 外気温12.2℃  室温24.4℃ でした。

10月14日早朝 ブログ用.jpg日中の「陽射しの影響」は大きいです。

まさにパッシブソーラーハウスですね(^^)b

 

 

【 便利な軒下 】

今回は「広~い軒下」をご紹介いたします(^^) 

 

昨今の家づくりから「軒下」が消えてきました。

 

「コストダウン」、「分譲地に建てる住宅の標準化」に伴って、

軒下が消えていっているのだと思います。

  

しかし、雪国では「本当に便利」であることは間違いないです。

 

 

実験ハウスでは、必要以上に軒下を計画しておりますが、

軒下の便利さを体感していただくには参考になると思います(^^)。

 

IMG_2219.JPG 

 

軒下を使ってみて・・「わずかな寸法の違い」で使い方は「大きく変るなぁ」...と感じます。

 

20171014090646654_0001.jpg玄関付近は、自転車を置くつもりで壁芯々2275㎜取りました(図 右の方)。

 

これが芯々1820ですと、人が通るためには、自転車は通路に平行にしか置けないです。

 

IMG_2196.JPG実際、そうなりました。

  

ちなみに・・2275mm を 2730mm にしていたら、

自転車はもう少し角度を付けても数台置けたということになります(下の図 右の方)。

20171014090646654_0002.jpg後の祭りですが・・2730にしておけば良かったかなぁ・・とも感じます(^^;)

2275で大きな不満はないですが...。

寸法って大事ですね!

 

 

自転車置き場のスペースは車庫が出来るまで、物置スペースに取られております(--;)

 

 

IMG_2186.JPG

 風除用のガラスも便利です。

ガラスのおかげで横殴りの雪でもまずまず気になりません。

 

東の出入り口に引き戸をつければ風も通らなくなるので、

雪が吹き込まないかもしれないです(あとで付けてみます)

 

IMG_2212.JPG 

 

特に深い意味は無いですが・・

 

土間と基礎を切り離して白い石を敷いてみました。

 

おしゃれに何か出来るかな・・と模索中です(^^)

 

IMG_2216.JPG 

 

車庫を隣接したあとに軒下が暗くなりそうだったので、

ガラス屋根を付けてみました。

 

IMG_2176.JPGこれは、深いバルコニー屋根などでも 何度か採用しておりますので便利です!

 

IMG_2188.JPG

地震のときの振れ止め耐力壁 兼 表札&ポスト用の ポーチ壁です(^^)

 

設備室にも耐力壁をひそかに設けてますので、地震でもガラスは割れない・・と信じてます(><)。

  

 

割れたらどうしよう・・(^^;)

Posted at: 2017.10.15(日)

木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語 第54 話:外部仕様のご紹介と実験

木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語 WEB見学会

【毎月15日更新】

- 乾燥ストレス・ゼロの家を目指して -

 


第54話:外部仕様の  ご紹介  と  実験

 

今回は外部仕様のご紹介です(^^)

gaikann minami.jpg(南からの外観)

 

gaikann kita.jpg(北からの外観)

 

外壁は「板」+「塗り壁」で構成しております。

 

 

〇 「板」は岩手県産材の「杉」です。

 

張り方をどうしようかと悩みました。

① 突きつけ  ② 10㎜ほど隙間を開ける など

IMG_2858.jpg

いろいろ仮で貼ってみて、大工さんと相談した結果、

板材の上部を斜めにカットして突きつけとしました。

 

目透かしに見えるのと、雨水が切れる良さもあるので、

デザイン性も考えて、この方法で貼りました。

 

黒いビスもアクセントになってます(^^)。

 

 

〇 塗り壁はジョリパットです。

IMG_2868.jpg漆喰も考えたのですが・・

 

メーカーさんに言われて、雪が溜まる部分に漆喰はNGということでした。

1階の屋根に雪が溜まると、2階の壁に不具合が出る恐れがあるということで

今回はジョリパットで施工しました。

 

 

もう1つ 塗り壁で「実験」していることがあります。

 

「付加断熱200㎜」で「塗り壁が割れないか?」です。

躯体の外側に200㎜を出して塗り壁をする施工事例はほぼ無いと思います。

 

200㎜も幅があると下地の木が暴れて・・塗り壁が割れるのでは・・というリスクからです。

 

今回は実験ハウスなので、あえて「割れるかどうか」の実験をしております。

 

もちろん下地も補強を考えながらしっかりしておりますが、

 

約1年目は割れは確認されておりません(^^)b

 

 

〇北側の顔で風除室がガラスですっきり見えます。 

IMG_2866.jpg

工夫は、柱に溝を掘ってガラスをはめ込んでいる細工です(^^)。

IMG_2861.jpgサッシを使わないため、枠がありません。

柱からすぐにガラス面ですので、スッキリ見えます。 

 

〇 軒天も岩手県産材の「杉」です。 

IMG_2878.jpg色ノリが良いので「杉」を採用しました(^^)。

 

外壁と同じ「杉」ではありますが、

幅と厚みも違いますし、

塗装している色の濃さが違うで別の樹種に見えてしまいます。

 

 

〇 2階の屋根はソーラーですが、1階の屋根は「リッジウェイ」です。

IMG_2857.jpgこれはメリットが多いです。

 

1番のメリットは「雪が落ちない!」

もう1つは「メンテナンスが要らない」

 

一冬過ごしてみて、雪が落ちないことがありがたいです(^^)b

 

 

〇 テラスはデッキでなくタイルを採用

IMG_2877.jpg2階の屋根がソーラーということで、

雪が落ちてきます。

 

当初はウッドデッキの予定でしたが、

雪で壊れるリスクと、ものぐさな私が塗装出来るかどうか迷った結果、

コストが上がりますが、タイルテラスにしました(^^)。

 

結果としては、良かったと思っております!

 

 

(実験ハウスレポートは 毎月15日更新していきます) 

 

 

Posted at: 2017.9.15(金)

木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語 第53 話:実験レポート編「高断熱住宅の夏:猛暑1週間」

木の香の家 展示場 兼 実験住宅 建築物語 WEB見学会

【毎月15日更新】

- 乾燥ストレス・ゼロの家を目指して -

 


第53話 高断熱住宅の夏:猛暑1週間

 

前回の冬の乾燥感の話から一転・・岩手でも7月上旬に1週間ほど季節外れの猛暑がありましたので、

今回はそのレポートをいたします。

 

 

まずはこの外観で「こんなに窓が多くては、夏がクソ暑いだろう!」という予想が考えられます。

(表現が下品ですみません ーー;)

161222騾∽サ・IMG_0104.jpg この写真は12月撮影のものですので、

窓に日射ががんがん当たって暖房熱として有効に働いているのが想像できます。

 

 

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岩手県内でも平成29年7月8日~12日くらいまで連日「ほぼ猛暑日」を記録しました。

(実験ハウスの百葉箱も35℃前後を記録しております)

下の測定グラフで、赤が「外気温」・青が「リビングの温度」です。 

猛暑 20170708-0710.jpg7月8日と7月9日の2日間は、早朝の外気温が20℃以下だったので、朝の窓明けで室温が23℃台まで下がってくれました。

 

その後窓を閉めて夕方まで生活するわけです。

 

そうしますと、外気温が35℃に達しても室温は30℃まで上がらず、扇風機でもまずまず快適に暮らせます。

 

外から建物内部に入った時は「お!涼しい」と感じます。

 

  

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しかし・・7月10日11日は早朝の外気温も24℃前後までしか下がらなかったため、

建物の窓をあけての空冷もなかなかうまくいかず、朝7時ころに窓を閉めた時点で室温25℃前後からスタート。

 

 そうしますと、外気温が35℃超えするときに室温も30℃を超えてきてしまいました(><) 

関西・関東でエアコンが必需品であることが納得できます。

猛暑 20170710-0712.jpg

家族のブーイングも発生して、12日~エアコン始動(><)

(本音はエアコンなしで猛暑期間を乗り切りたかったのですが・・・)

 

 

 

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ただし・・エアコンの効きもかなりいいことが分かりました!。

 

実験ハウスは約60坪(120畳)あります。

設置してあるエアコンは 2階に14畳タイプ1台 と 1階に8畳用タイプ1台です。

DSC_1761.jpg

(2階ホールにある14畳用エアコン)

 

DSC_1763.jpg

 (1階リビングにある8畳用 特殊地熱利用エアコン)

 

 

  どちらのエアコンも弱運転で快適な27℃~28℃を維持できました!

 

稼働しているときの電力は・・ 

 

『 2階のホールエアコンの225W  』

『 1階リビングエアコン 23W +地中熱ヒートポンプ約55W =80W 』

 

合計 約300W です。 

DSC_1757.jpg(HEMSによる電力表示:かなり便利です)

 

 

300Wというと1日の電気代 24時間フル運転で 約150円

 

1か月フル運転でも 4,500円

 

日中の16時間運転だと 1日100円 1か月で3,000円 という計算になります。

 

実験ハウスは60坪ですので、予想以上にうれしい効果です! 

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高断熱の夏を快適に省エネに暮らすコツは、やはり「庇の出」・「すだれなどの日射遮蔽」を考えることです。

最近の住宅は庇が短いデザインが増えてきておりますので、グリーンカーテンや外付け日射遮蔽プラインドなどうまく使うと良いと思います!。

DSC_1408.jpg(直射日光がギリギリ入りづらいバルコニー寸法) 

DSC_1407.jpg 

もう一つのコツは、測定中のため次回お話いたします(^^)。

 

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測定してて気づいた意外と予想外だなぁ・・と思ったこと。 

  

朝に窓全開なのですが・・外気温が20℃以下でも室温は23℃くらいで粘ってしまって、

20℃まではなかなか下がらないなぁ・・と感じました(^^;)。

壁や床に蓄熱されているためか・・、そうそう下がらないものなんだなぁ・・と意外でした。

20170709 35do asa.jpg  

(実験ハウスレポートは 毎月15日更新していきます) 

 

 

Posted at: 2017.8.15(火)

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