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木の香の家

教えて「断熱さん!」断熱コラム 断熱勉強講師を務める、木の香の家代表白鳥顕微志の書きおろしコラム〜牛一頭いれば家一軒が暖かくなります

【ACT6-6】床断熱の注意点 その③-ユニットバスまわりの施工方法-

このユニットバスまわりは、カタログ上では意外と載せられていない盲点です。しかし、ここは重要なポイントでもありますので、しっかりとした知識を持っておくことが大切です。
まずは、悪い例を下の図で示します。

(左)図1:ユニットバスを外部扱いにしてしまう断熱ライン。床の断熱を切って終わり。 (右)図2:ユニットバスを外部扱いにしてしまう断熱ライン。浴室まわりで壁、天井の断熱をしていまう。浴室は寒い。「図・悪1」は論外です。床の断熱がユニットバスと当たる部分で「あとはしらない」とやめてしまう例です。これでは、ユニットバスが寒くなるのはもちろん、ユニットバスまわりの隙間から間仕切壁などに床下の冷たい空気が入り込む隙間が出来てしまいます。
「図・悪2」もダメです。図ではユニットバスが外部扱いになります。一見、冷えて犠牲になるのは浴室だけのように見えますが、ユニットバスの扉にはガラリが付いており隙間だらけですので、外部の寒さは室内にも影響してきます。
それ以前に、こういう意識で施工されている現場では、ユニットバスの天井上に袋入りの断熱材を乗せて、「ハイ断熱しました」と終わらせてしまっているケースが圧倒的に多いような気がします「図・悪3」。これでは、「図・悪1」と同じように、ユニットバスまわりから間仕切壁へ冷たい外気が進入する道筋が出来てしまいます。

図3:ユニットバスを外部扱いにしてします断熱ライン。浴室まわりで壁、天井の断熱をし、ユニットバスの天井裏に断熱材を乗せただけ。浴室は寒い。これに対して、正しい施工方法は、ユニットバスまわりだけ基礎断熱にする方法です。こうすれば浴室も室内と同じように暖かいスペースになります。

ユニットバスを室内扱いにする断熱ライン。浴室まわりで基礎断熱し、浴室は暖かい。