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木の香の家

教えて「断熱さん!」断熱コラム 断熱勉強講師を務める、木の香の家代表白鳥顕微志の書きおろしコラム〜牛一頭いれば家一軒が暖かくなります

【ACT6-4】床断熱の正しい施工-断熱する壁の「気流止め」-

前述の悪い例に対して、正しい施工方法を見てみましょう。ポイントはやはり「気流止め」になります。先述のポイント①(断熱する壁と床の接合点)の「気流止め」の方法は、いろいろとあります。

[先貼りシートによる気流止め]
根太で床の骨組みを構成している工法であれば、基本的にはシートを使った「気流止め」が安全かと思います。「先貼りシート」と呼んでいます。

先貼りシートによる気流止め

シートで「気流止め」を作ってから根太掛けを取り付け根太を施工する写真

壁が充墳断熱の場合(床断熱でも基礎断熱でも)

[床下地合板を差し込んでの気流止め]
もしくは、土台上面と根太上面が同じか、根太レス合板による工法であれば、先貼りシートではなく、床下地合板を土台の上に差し込んで「気流止め」としてもOKです。

壁が充填断熱の床合板気密

柱との取り合い部は、発砲ウレタンやコーキング・プチルテープなどで塞ぐと良い。土台や2階銅差しの上に直接床下地合板を施工する。ツーバイフォー工法は、床合板を全面に貼ってから壁の構造を組んでいくので、合板を使った気流止めが自然と出来ています。

ただし、床合板を差し込んで「気流止め」とする場合は、床下地合板を敷く時点で、床の断熱工事が終わっていないと苦労します(床下にもぐって断熱施工?)ので、注意が必要です。断熱材付きの床パネルを使う工法は、そういう問題点を補うために出来ているのです。 
屋根が完成して雨の心配が無くなってから、床の断熱施工をすれば良いと思います。