北上事務所
0197-65-7439
お問い合わせフォーム

木の香の家

教えて「断熱さん!」断熱コラム 断熱勉強講師を務める、木の香の家代表白鳥顕微志の書きおろしコラム〜牛一頭いれば家一軒が暖かくなります

【ACT7-6】基礎断熱の注意点 逆べた基礎でのリスク

最近、コストダウンを目指すために「逆べた基礎」を採用する会社さんが出てきていますが、実は、逆べた基礎で基礎断熱をする場合、対策を十分しないと危険なのです。

基礎工事で掘った土を家の中央部分に盛ることで残土処分費を減らす図

逆べた基礎を採用する理由は、
「基礎工事で掘った土を家の中央部分に盛ることで残土処分費を減らす」
「床を支える束などを省略できる」
などのコストダウンが目的です。
「ローコストでべた基礎!」と強調するのですが、そのデメリットは実は、伏せられています。
この章を見るとお分かりになると思いますが、床下はカビだらけになる可能性が高いです。「調湿材を入れれば大丈夫」という営業マンもいますが、調湿材は、水蒸気を分解する材料ではありませんので、水分の吸い込みがいっぱいになると、あとは「ただの置き物」と代わりません。「調湿材」を「無限に水分を吸う材料」と取り違えている人は多いですが、そんなマジックはありませんので注意してください。
下記のような置き床にして、床下の通風しやすさを確保して、床ガラリで対流させ湿気を抜くという方法であれば、もしかするとカビが生えない湿度で行けるかもしれませんが、ローコストを目指す会社さんが、わざわざ高価な置き床を使うことは少ないと思いますので、逆べた基礎の場合、カビが発生対策をどうしているか確認してみてください。

置き床と床ガラリによる対流