(有)木の香の家−木精空間−
代表 白鳥 顕志(シラトリケンシ)
宮城県栗原市出身
平成元年 宮城県バンカラ築館高校卒業
平成5年 東北大学工学部建築学科卒業
平成7年 省エネルギー住宅コンテスト入賞
平成10年 サッカーフランスワールドカップの観戦に行きたくて退社…
高断熱住宅の技術指導という立場で、岩手県内の某ハウスメーカーに勤務
平成13年 木の香の家−木精空間− 設立
ごあいさつ
私は、技術系の人間です。会社経営は片手間にやっています。
私は技術系の人間で本当に良かったと思っています。
自分の家づくりが物理的に納得いくものなのか、自分で追究していこうとする思考を持つことができ、さらに検証する方法も考えられるからです。
住宅業界に入って驚いたのが、イメージ商法のフランチャイズの多いことでした。私が技術系の人間でなく、単なる経営好きであれば、「どれが売れそうか」・・という観点だけで「家」というものを考えていたと思います。それが、真にいいものかどうか検証することもなく、イメージだけで世の中に売ってしまうようなフランチャイズ工法の‘一宣伝駒’になっていたかもしれません。あるいは、「売る」ということだけを考え、トリック的な過剰PRチラシを作ることに尽力していたかもしれません。
技術とは完璧なものはないと思います。どんなに宣伝コマーシャルで100点満点を演出しても、完璧なものは存在しないのです。でも、検証を繰り返し、間違っていた部分は、素直に改善する・・ということで技術とは進んでいきます。
家づくりを考える際、「構造」、「断熱性能」、「ランニングコスト」、「空気環境」、など物理的な数値で示せる部分は、出来るかぎり「物理論」でなくてはならないと思います。
「空間演出」、「空間構成」という部分は、逆に「イメージ論」という世界になるのだろうと思います。
しかし、ここを履き違えて、家づくりの全てを‘耳に心地よいイメージ論で過剰アピール’する住宅工法が世の中には多いような気がします。
お名前を出すのは大変恐縮しちゃうのですが、工学部の先輩に田中耕一さんがいることは、正直、励みになります。管理職という椅子には目もくれず、技術畑でお仕事を続けてきた姿を聞くと、私自身が、どのように家づくりに取り組むべきなのか・・という道しるべになります。もちろん、足元にも及びませんが。
私は技術系の人間です。
しかし、たまたまですが漫画も描く機会にも恵まれてきました。おかげさまで、「空間を創る」・・という「イメージ論」の世界でも、そこそこ出来るみたいです。漫画を創るのも、住宅の空間を創るのにも共通点があります。細かい部分ではいろいろありますが、要は「バランス」が良くないと、いまいち・・ということです。漫画は同じネタでも、「コマ割り」や「話の展開」、「間(ま)」などのバランスで面白くもできたり、つまらない漫画になったりします。住宅も、高さと幅で良いバランスの空間があり、高さと幅、屋根勾配などのバランスでかっこいい外観にもなったり、不恰好な外観になったりもします。
漫画は簡単に直せます。ところが住宅は簡単には直せません。ですから、家を設計する際、私は、少なくとも5〜6個以上の模型を作って、かっこいいバランスになっているか検討します。当社で設計した家は、概ねかっこいいと言われているみたいです。しかし、模型やスケッチを何度となく作っても、完成したあとに「もう少しこうすれば」・・と思うことも正直あります。特に、感覚的な部分は、数値的な答えがないのですから、これまた完璧はないのです。
そのほかに、家づくりとは、「神仏的な要素」が加わったり、「お客様の価値観」という要素も加わったり、そして、何よりも「予算」という要素も加わる創造作業です。
そういう意味で家づくりは難しいです。・・が、実に面白い仕事だと感じています。
「物理的な性能」「空間的な感覚」「お客様の価値観」そして「予算」。それらのバランスがうまくいったとき、その住まいは、そのお客様にとって面白いストーリー・・になっているような気がします。
そして、「創り手側の要望」と「お客さまの要望」のバランスをとりながら素敵な家を創ることに日々頭を悩ましています。
ぼそっ・・(最近感じていること)
いつか、漫画家になりたいなぁ・・。
「なにわ金融道」のように、住宅業界のトリックをあばきつつ、「家」というものを客観的な評価できるようなギャグ漫画を描いてみたいなぁ・・。
高校の同級生だった宮藤くんが、いつの間にか有名な脚本家になっちゃって・・、ん〜、同じ環境で育ったのなら、俺にも、物事を表現する才能が有ってもよさそうなものだが・・。ん〜・・気長に実力を磨きつつチャンスを待ってみようかな・・。
|