北上事務所
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木の香の家

Webキーワード検索広告で起きた問題につきまして。私の意見

白鳥です。

●当社のホームページをご覧頂いている方はご存知かもしれませんが、2020年2月頃から7月頃にかけて、Google広告とYahoo!広告の両方で以下のような現象が起きていました。

 

・「木の香の家」で検索すると、特定の他社の広告が表示される
・「木の香」 では、その特定の他社の広告は表示されない
・「木の家」 でも、その特定の他社の広告は表示されない

 

この現象を見た時、私は最初に「広告を表示させている会社が、木の香の家を探すお客様を横取りしようとしている」と直感で思い、とても悔しい気持ちに駆られました。しかも、『会社名を表示せず』に、『見学会があるかのように誘導する』広告表示の手法も普通ではない・・という話を聞いて悔しさが怒りにもなりました。

 


つまり、ユーザーの皆さんが、気になったハウスメーカーさん(仮にAハウスさん)を検索したとき・・、『見学会にお越しください』という表示が画面に出てくれば、そのユーザーさんは、『Aハウスさんの見学会があるんだ』・・と思い込んでクリックしてしまうことがあり、それを狙ったやり方と言えるそうです。


広告を表示させている会社に対して はらわたが煮えくり返る思いをしましたが、様々な専門家に相談して以下の対応を取りました。

 

・「木の香の家」で検索した時に、当社の広告を一番上に表示させる・・・です。

 

この対応をしたわずか3週間後、「木の香の家」で検索したときに表示される広告は、当社の広告だけとなり、某社の広告はほとんど表示されなくなりました。


ここまでの流れや私の想いなどを記したのが、つい先日まで公開していた「ご注意下さい:【木の香の家】のホームページを装った「なりすまし広告」」 という記事です。今は非表示にし、リンクしていたPDFファイルも削除しています。

 

その理由は・・私がとてもお世話になった大先輩からの削除依頼があり、さすがに断りきれずに記事を削除しました・・ということです。

 

ただやはり、Web広告の運用方法というか、他社の商売を邪魔するようなやり方に対しては、どうしても納得がいかない部分があり、新しくこの記事を公開することにしました。

 

●納得行かない部分:フレーズ一致または完全一致で他社名で広告を出すことを許して良いのか?

Webキーワード検索広告で、広告を表示させたいキーワードを登録する際、以下の3種類があるそうです。

 

部分一致
フレーズ一致
完全一致

 

それぞれの特徴は、「Google広告公式のヘルプ」などを見ていただきたいのですが、
同業他社の広告が、「木の香の家」で表示され、
「木の家」では表示されないようにするためには、
フレーズ一致または完全一致で、「木の香の家」をキーワードとして登録しなくてはならないそうです。

 

 もう少し詳しく説明しますと、「家」を提供するハウスメーカーさんを探す方の多くは、「家」を含むキーワードで検索すると予測できます。そのため、ハウスメーカーさんが広告設定する際、「家」キーワードを部分一致で登録して広告設定をすることは一般的です。そして、このやり方は、どの会社が実施しても問題ないと思います。

 


 仮にこのやり方で広告設定をしていれば、「木の家」と検索した時にその会社の広告が表示される可能性は非常に高いです。ですから、「木の香の家」でも意図せずに広告表示されてしまうことは、致し方無いとも言えます。

 

しかし、
「木の家」「木 家」「木の香」では広告表示されないが、
「木の香の家」では広告表示される
という現象は、「木の香の家」をフレーズ一致または完全一致でキーワード登録していると考えられるそうです。
この広告設定は、他社名で広告を出すことを意図したものとして認識できますし、他社の商売を邪魔するようなやり方だと、私は思います。

 

そういう考えを持つ私に対し、私がお世話になっている専門家からは、
「Google、Yahoo!の仕組みを攻めるべきであって、特定の会社に文句を言っても仕方ないですよ」と忠告がありました。
確かに仕組み上で許されることではあったとしても、明らかに当社の商売を邪魔しようとするやり方でもあると、私は思うのです。

ですから私は当社のホームページで、
「フレーズ一致または完全一致で他社名で広告を出すことを許して良いのか?」という疑問を皆さまにお伝えしたいと思います。


この発言によって、当社の評判が落ちること、他社から非難を受けることもあるかもしれませんが、それではやっぱり納得が行かないのです。

 

●Twitterでの誹謗中傷が話題になり、「発信者情報開示請求」が一般的になりつつありますが、Web広告におけるこれらの問題は、まだまだ判例が少なく、解決方法はほとんどないそうです。

つまり、
「GoogleやYahoo!の仕組みのせいで、意図せず広告がでてしまった」
「その事自体は、どんな法令も犯していない」
「広告設定に詳しくないので、詳細はわからない」
という発言は・・・は正当化され、誰も悪くないと言い切れてしまうのです。

しかし、私はこのような環境下で商売を続けることに納得がいっておりません。


自社の良さを知っていただくために広告費用を使い、それがきっかけでお客様と出会える可能性を創り出したのに、それを他社に横取りされるようなこの環境を良し・・とは思えないのです。

 

 

昨今は「商標登録」の世界でも同じようなモラルに欠ける事例が世の中に横行しております。

現実に有ったお話を2つご紹介いたします。

<実例1>
当社は、法人化して約20年弱になります。創業当初から「断熱のセミナー」や「プロ向け講習会」を全国各地でする機会に恵まれました。「国交省からの委託でセミナー講師」もさせていただいておりましたし、「建築の専門誌にもコラム」などを書かせていただきました。そんな努力もあり、「木の香の家」という名前は、早い段階で全国区になったと思います。特に同業者さんからはどこの県に行っても声を掛けられるほど有名になりました。 


そんなある日(今から約5年前)、1本の電話がありました。

 


「うちの会社で 木の香の家・・という商標を最近取ったから、お宅の会社名を変更しろ」という一方的な電話でした。
私は、10数年間、全国のあちらこちらで、「木の香の家」という商品名?を使っている小さな会社さんはあるなぁ・・と知りつつも、その名前で小さな工務店さんが頑張れるのであれば良いのではないか・・、商圏が被らないかぎり文句は言うまい・・と心に留めておりました。


 しかし、まさかの創業10数年、会社の信用も長い間で培ってきて仕事も安定してきたので、ようやく念願の実験ハウス(我が家)を建築し始めたタイミングでの「会社名を変えろ」の恫喝電話に、当時は動揺を隠しきれませんでした。

 

 ときはテレビで下町ロケットというドラマが大ブレークしていたタイミングでしたので、私は「リアル下町ロケットじゃないか!」と恐怖と激怒したことを覚えております。

 

同じく、仙台の㈱木の香の家(現在 住文舎 牧田代表)にも同じ電話があったそうです。

 

 私は弁護士と相談した結果、「商標」と「社名」は関係ないので無視しましょうという結論になりました。

それは当然なのです。

 

例えば 「鈴木建築」「佐藤建設」などよくある名称の場合、「商標を登録したから会社名変えろ。いやなら借用料を支払って」・・などとは言えないのです。

 

 しかし、仙台の㈱木の香の家の代表であった牧田は、再三の恫喝電話にしびれを切らしてしまい、とうとう社名を変更してしまいました。それまで培ってきたブランド名を捨てるのです。どれだけの恐怖感があるでしょうか。10年以上の努力を捨てるんですよ。

 


こういうモラルに反して、「ルールの範囲ですから」・・と善人の顔をしているのが許せないのです。

 


各地にあった「木の香の家」も消えましたので、きっと、恫喝電話をしまくったのだと推察します。

 

 

<実例2>

 私は、新木造住宅技術研究協議会(新住協)という全国700社以上の工務店などが加盟している巨大団体で断熱の勉強を20年以上してきております。
「お金の臭い」 や 「駆け引きの臭い」 が無い・・良くも悪くもクソまじめな勉強会です。

 

 今から十数年前、新住協で「暖房費を当時の省エネ基準住宅の1/2にする住宅」を多くのユーザーさんのために広めよう!という運動が巻き起こり、その名称を、新住協北海道支部の会員のみなさんで議論しました。

 

そして、北海道会員の皆さんが知恵を絞っていろいろ造語を出し合い決まった名称があります。

 

それは「キューワン住宅」です。

 

 そして、新住協では北海道で生まれたこの造語「キューワン住宅」という名称と鎌田先生の鼓舞 のもとに世の中にさらなる省エネ住宅を送り出そうと盛り上がりをみせました。

全国700社以上の会員は今でも「キューワン住宅」運動を継続しております。

「キューワン住宅」運動が始まって4~5年経ったころでしょうか。新住協理事会で、こういう議題があがりました。

 


 昨今、外国人の悪賢い輩が、商標を分捕って「使用したければ金出せ」・・という話が横行しています。「近江牛」など有名な事例ですよね。

 「新住協でもそういう汚い被害に合わないように『キューワン住宅』を商標登録してしまいましょう」・・というものでした。

 

「こんな『キューワン住宅』なんて造語は、だれも思いつくものではないので問題ないだろう」・・と思って申請準備を始めました。

 

ところがです。

なんと、「キューワン住宅」は既に商標登録されておりました。

 

 登録年月日を確認すると、新住協で「キューワン住宅」が命名された2年後、ちょうど全国で「キューワン住宅運動」が盛り上がっていたタイミングでした。

 

新住協の北海道会員の皆さんが必死になって考えて生み出した造語を、

横取りするこの行為は許されるのでしょうか・・。


理事会では、「こんなモラルに欠けた会社ってどこのどいつだ!」と憤慨いたしました。

 

取得していたのは新住協会員ではない日本の同業者でした。

  

 現在のところ、お金の請求などのモラルに欠けたような話は来ておりませんが、そのような話が来た場合は、「造語発案の議事録」、「その言葉の使用履歴」の「カタログやパンフレット」なども提示して、徹底的にやりあいましょう・・となっております。

 

●総括 

 このように、一般のみなさんから見えない「業界の裏側」では、モラルに欠けるような行為が「ルールの範囲ですから・・」と涼しい顔をしてまかり通っております。

 

私は、そのたびに「日本人も変わったよなぁ」・・と、心底悲しくなります。

 

「Web」・「Twitter」・「商標登録」などの世界でモラルを守ろうとする日本人的な感覚が広まってほしいものと思います。

繰り返しになりますが、今回は、私が人生で大恩のある大先輩に依頼されましたので、1年くらい掲載すると伝えておりました文面を撤去いたしました。

 


ご心配をおかけした皆様へ、ありがとうございました。

 

令和2年9月25日
有限会社木の香の家 代表取締役 白鳥顕志


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